ブラジル ヴィオレッタの生豆を家で焙煎したので、その結果をご紹介します。
- ブラジル(ヴィオレッタ)のコーヒーについて調べている
- ブラジル(ヴィオレッタ)のコーヒーを購入しようか考えている
<ブラジル ヴィオレッタについて>
ブラジル ヴィオレッタは、乾燥方法が一般的なものとは少し違います。
通常、乾燥が天日乾燥の場合、チェリーは乾燥しやすいよう重ならないように置きますが、ヴィオレッタはあえて重ねて乾燥させて発酵を促進させます。
そして、乾燥期間も約10日(通常は約7日)と長期間乾燥させて水分値を20%まで調整した後、機械乾燥で最終仕上げを行っているようです。
- ブラジル ヴィオレッタ
- サンコーヒー生産者組合に属する20農園から選定されたブレンド
- 特徴的な乾燥方法
- フルーティさと甘味が特徴的
別のブラジル産のコーヒーは、次の記事でも掲載していますので参考にしてください。
1.ブラジル ヴィオレッタの生豆・生産地について
使用した生豆「ブラジル ヴィオレッタ」は、乾燥方法が特徴的な豆です。
おいしいブラジル産のコーヒーは酸味が少なめで、ボディーが重く甘みが強い傾向にあります。
酸味と苦味のバランスが取れている印象が強いです。
品種などの情報は以下となります。
- 生産者 :サンコーヒー生産者組合所属農園
- 標高 :1000~1100m
- 品種 :ムンドノーボ、カトゥアイ、カトゥカイ
- 精製 :ナチュラル
- 味の傾向 :ベリー、プラムのようなフルーティーさ、甘味がある。深煎りにすると、干しブドウのような味わい。
- 等級、スクリーン、収穫時期の情報は確認できませんでした。
2.焙煎方法
焙煎は片手鍋で行いました。
焙煎方法については、この記事を参考にしてください。
家で焙煎することが大変だと思った人へ
もし、焙煎方法をみて自分で焙煎することにハードルを感じる人は、焙煎した豆の購入を検討してみてください。Amazonや楽天からでも購入することが出来ます。
3.焙煎結果
焙煎した結果は次のとおりです。
今回は3種類の焙煎を行っています。
- 生豆・・・・・・ブラジル ヴィオレッタ
- ショップ・・・・ワールドビーンズショップ
- 焙煎結果1・・・中煎り
- 焙煎結果2・・・中深煎り
- 焙煎結果3・・・深煎り
3.1 焙煎結果表、焙煎曲線
焙煎結果です。
結果1は、12分時点で豆温が220℃を超えたので取り出しましたが、ムラが大きい状態でした。
おそらく、測った豆がたまたま温度が高いものだった?
結果2は、結果1の反省から少し長めに煎りました。ムラも少なくなったので結果OK。
結果3は、鍋の振り方を変えました。スムーズに焙煎できたと思います。
細かい火力調整が出来ないガスコンロなので、結果3は鍋を振る回数で焼き具合を調整できないか試しました。
(1ハゼ終わったぐらいから、ゆっくり焼こうとしています)
〇普通に焼く ・・・コンロに置く(3秒)→ 鍋を振る(3回)→コンロ置く(3秒)→繰り返し
●ゆっくり焼く・・・コンロに置く(3秒)→ 鍋を振る(7回)→コンロ置く(3秒)→繰り返し
項 目 | 焙煎結果1 | 焙煎結果2 | 焙煎結果3 |
---|---|---|---|
焙煎具合 | 中煎り | 中深煎り | 深煎り |
気 温 | 26℃ | 26℃ | 26℃ |
湿 度 | 33% | 33% | 33% |
投入量 | 155.1g | 155.2g | 156.6g |
投入前の豆の保存方法 | 常温 | 常温 | 常温 |
投入温度(鍋温度) | 180℃ | 180℃ | 180℃ |
1ハゼ開始 | 9分25秒 | 9分36秒 | 9分08秒 |
2ハゼ開始 | ー | 14分08秒 | 13分56秒 |
煎り止め(取り出し) | 12分29秒 | 14分08秒 | 15分37秒 |
焙煎指数 | 1.16 | 1.18 | 1.23 |
3.2 生豆写真(参考)
生豆はこんな感じです。
4.抽出結果
ペーパードリップで抽出した結果です。
※ドリッパー:Kono 名門ドリッパー
焙 煎 豆 | 結果1 中煎り | 結果2 中深煎り | 結果3 深煎り |
---|---|---|---|
焙煎後経過日数 | 3日経過 | 4日経過 | 5日経過 |
温度(抽出開始) | 89℃ | 88℃ | 90℃ |
蒸らし時間 | 40秒 | 40秒 | 40秒 |
抽出時間(蒸らし含む) | 3分51秒 | 3分22秒 | 3分58秒 |
豆 量 | 48.5g | 48.4g | 48.5g |
水 量(抽出後) | 486.8g | 462.3g | 479.2g |
Brix | 1.61 | 1.69 | 1.88 |
TDS | 1.28 | 1.34 | 1.49 |
収率 | 12.85 | 12.80 | 14.72 |
中深煎りは、口当たりは軽い感じだけど、その後はコクがありました。
苦味と酸味のバランスがいいと思うけど、気持ち苦味抑えめと思います。
深煎りは、口当たりはまろやかで苦味と甘味を感じられました。
Brix、TDSの測定
Brix、TDSの測定はPAL-COFFEE(BX/TDS)「atago製」で行っています。
コーヒーの苦味と酸味を数値化できるので、オススメです。
以下の記事で使い方を紹介しています。動画もありますので気になる人は是非ご覧ください。
5.まとめ
今回は鍋の振る回数で焙煎の進み具合を調整できないか試しました。
感想としてはイイ感じに焙煎できたと思います。細かい火力調整が難しいコンロだと鍋にどのぐらい火を当てるかが重要です。
そして、肝心のコーヒーの味ですが、口当たりがまろやかで甘味があると思いました。
干しぶどうかどうかは置いておいて、美味しいコーヒーです。
個人的なオススメは深煎り(焙煎結果3)です。夕方の仕事終わりに飲みたい感じです。
お読みいただき、ありがとうございました!
商品のご紹介
もし、今回の記事の焙煎方法をみて自分で焙煎することにハードルを感じる人は、無理に焙煎せずに焙煎した豆の購入を是非検討してみてください。
もし、生豆をどこで買えばいいか悩んでいる人は次の記事を参考にしてください。
大手のネット通販と生豆専門のネット通販、それぞれのメリットとデメリットも記載しています。
参考文献:ジェームズ・ホフマン「ビジュアル スペシャルティコーヒー大事典」日経ナショナル ジオクラフィック社、2015年8月24日第1版1刷
※本ブログの香りや味わいなどは、あくまで個人的な感想となります。
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